極めるコラム

新たな挑戦 見学会で学んだ知識を生かし、安定生産と省力化に成功

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営農をはじめて9年。現在、管理するハウスの数は48棟に上ります。その多くは、高齢でリタイアした近隣農家さんから引き継いだもの。栽培面積は増えるものの、管理の手間が増える一方で、収量・収益は思うように伸びず、改善策を模索されていました。そこで、モデル農場見学会「農業を学ぶ旅」に参加してヴェリタス(株)さんを訪問。福留さんの農場と同じミニトマトの生産、さらに複数のハウスを管理するという境遇も同じでした。ヴェリタス(株)さんの農場づくりを学んだことから、福留さんの新たな挑戦が始まりました。

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就農経験の少ないスタッフでも安定したハウスの運営管理ができる方法を。 そこで、自動灌水制御盤を活用した新たな栽培環境づくりに挑戦しました!

18棟のハウスに自動灌水制御盤を導入。
夏越しミニトマト生産へのチャレンジを開始。

「農業を学ぶ旅」に参加した福留さんは、早速、農場づくりの改革に着手。18棟のハウスに自動灌水制御盤「ウルトラエースK」を導入し、さらに作型も変更。これまで3月と6月に定植する年2回の作付けから、3月に定植し11月まで収穫を続ける夏越しミニトマトの生産に切り替えられました日射比例制御で液肥・灌水を自動化し、複数のハウスを一括制御。酷暑でもハウスを最適な環境に保つことができました。収穫の期間が長く、作付け量も増加。また9-10月には高値で販売ができました。

モニタリング機能で環境が「見える化」。
就農経験が少なくてもハウス管理が可能。

さらに福留さんは、モニタリング機能も頻繁に活用。「蓄積された過去のデータもチェックします。環境が変化する様子が見え、予測ができます。今まで見えなかったり気づかなかったわずかな変化にも、意識がいくようになりました」。また、「モニタリング機能は、経験が少ないスタッフにも使えるので、ハウスの管理を任せられるんです。」と、スタッフの育成にも、モニタリング機能が効果を発揮することを実感されています。

大きな成果は、効率化・安定化・省力化。
そして、挑戦できる“余力”が生まれたこと。

作型の変更にも成功し、福留さんの農場にはいくつもの変化が表れました。1つめは、作付けが年1回でも充分な収量が得られ、効率的に生産ができたこと。2つめは、収量や品質が安定し、販売先との契約が一年を通してできたこと。3つめは、設備の一括管理や遠隔制御による省力化で、スタッフの休日が増えたこと。「次は大玉トマトへも挑戦します。ミニトマトの生産が安定しているからこそチャレンジできるんです」と、福留さんは、さらなる目標を見据えられています。

 

福留さんにとって「農業を学ぶ旅」とは

とても素晴らしい体験でした。他の地域に行くと、栽培技術やノウハウが異なり、新しい発見があります。こんな方法があったのか!と、これまでの認識が大きく変わります。「農業を学ぶ旅」は、実践的な栽培技術が学べることに加え、営農のノウハウや経営哲学、販売手法なども教えていただけることも大きな魅力です。その場で、オーナー様に直接聞きたいことが聞けるというのは、他では得難い貴重な体験です。今度は、自分の農場づくりを皆さんにも見ていただけるように、次の目標に向かって挑戦し続けます!

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