極めるコラム

【羽生農場】自動灌水と液肥混入機

こんにちは、げんき農場です。

今年の冬はやはり暖かいようで、昨年より1週間前後早い桜の開花予想も出ています。

一足早いお花見が楽しめそうですね!

イチゴを栽培されている皆さんは、春の陽気でイチゴの収量が増えていることと思います。

私たちも収量増加に対応するべく、業務効率化のため日々工夫を凝らしています。

さて、今回は春先に向け大事になってくる灌水制御に関連し、

自動灌水や液肥混入機の種類についてご紹介します。

 

■自動灌水

 

自動灌水とは、圃場に設置したタンク、ポンプ、液肥混入機などで構成されるユニットから、

パイプ、チューブ、スプリンクラーなどを通じて、

制御機器(コントローラー)が自動的に水を供給する灌水方法のことです。

毎日欠かせない水管理のため作業効率化に大きく貢献します。

自動灌水の制御方法には以下のようなものがあります。

 

・タイマー式:

事前に設定した時刻や灌水継続時間などの条件に基づいて自動灌水を行います。

シンプルなので設定やメンテナンスが容易です。

 

・日射比例式:

日射センサーで実測した積算日射量が設定値以上になると自動で灌水します。

晴れの日には多頻度灌水をし、雨や曇りの日には少頻度灌水をしてくれるので、

自動で作物にとって適切な灌水量を提供できます。

 

・土壌水分式:

土壌水分センサーで実測した土壌水分量が設定値以下になると自動で灌水します。

土壌の水分状態を設定通りに保つことができます。

 

■液肥混入機

 

液肥混入機は、液体肥料やpH調整剤を水に加えるための装置で、

栽培に適した養液を自動的に作ります。げんき農場では、3種類の液肥混入機を使って栽培しています。

 

・比例式液肥混入機:

原水の流量に比例して液肥を混入します。水が流れる際に発生する力により、

枝管から液肥を吸い上げる仕組みです。ダイヤル調整で混入比率を変更できます(通常数%程度)。

~特徴~

・電気を使わないので施工が容易であり、設備費を抑えることができます。

・メンテナンスも比較的簡単です。

・比較的に大雑把な濃度管理になるため、げんき農場ではそれほど厳密な濃度管理を

 必要としない施設(育苗ハウスなど)に利用しています。

 

・圧入式定量液肥混入機:

電磁定量ポンプにより、高い精度で液肥混入を行います。

動作時間に応じて一定量の液肥原液を流水に打ち込む仕組みです。

~特徴~

・制御盤から数値的な制御が可能で、系統ごとのEC制御などに応用できます。

・最終的な濃度は養液を採取して測定する必要があります。

 

・ミキシング式:

流水に液肥を混入させるのではなく、あらかじめ原水タンクに液肥や

pH調整剤の原液を注入することで、養液を大量に溜めて使用します。

~特徴~

・ECとpHを設定すると、タンク内で測定された数値に応じて

 各原液が自動で注入されます。そのため、設定どおりの濃度に保ちやすくなっています。

・タンク内で養液濃度が固定されるので、系統ごとに濃度を変えることはできません

 

~さいごに~

渡辺パイプの灌水システム「Kユニット」を用いることで、

栽培の規模や目的に応じた自動灌水が可能になります。

もちろん、イチゴだけではなくトマトや葉物野菜での採用実例もございます。

カタログやお見積りが必要な際は、近隣の渡辺パイプサービスセンターや代理店にお問い合わせください!

ハウス全体の作物に対して均等かつ適切に灌水することで、作物の品質と収量向上を目指しましょう!

 

 

渡辺パイプのらくちん見積もりシステムで理想のハウスを作ってみよう!

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