極めるコラム
【羽生農場】安定した育苗管理を行うために(イチゴ)
こんにちは。げんき農場羽生です。
イチゴ栽培も終盤に差し掛かり、忙しい時期ですね。
6月に入ると梅雨が近づき、栽培後の片付けや育苗作業を行う方が多いでしょう。
これから本格化してくる育苗管理についてご紹介していきます!!
■育苗管理
・ランナーの確保
次作の苗を育苗しているハウスには3月中旬に定植した親株から多くのランナーが出ています。
ランナーの数を確保するために栄養成長させ、ランナーがたくさん出るようにしています。
育苗方法にはポット受け育苗や挿し苗育苗などがありますが、
7~8月の夏の猛暑の中、ハウス内作業は熱中症リスクと隣り合わせです。
作業の効率も落ち、ランナー押さえが遅れると、
定植時の苗のサイズに関わり、初期生育と収量に大きく影響します。
げんき農場では、大苗を効率よく生産するために、今年は挿し苗育苗をメインに行いたいと考えています。
挿し苗育苗は90日間の育苗期間が良いとされていますので、
定植日より逆算し、6月中下旬にランナーを切り離して、
袋に入れて湿潤な状態で冷蔵庫に数日置き、発根させたものを挿して育苗します。
挿し苗育苗の難しい点は根の活着率です。
根の活着率を上げるためにハウス外部に90%遮光ネットを展張し、
定植後3~5日程度は散水により葉水をかけ蒸散を抑えて、根の活着率を上げることがポイントです。
梅雨時期は湿度が高く、活着率はかなり高いですが、梅雨が明け晴天が続くと、
挿し苗育苗は活着率も低下するため、計画的に行うようにしましょう。
■育苗に使う資材
・カタツムリポット
(メーカー:株式会社フクスイ 形式:C型24口プラス)
げんき農場では、一般的に使用されているポリポットや固形培地などの育苗資材ではなく、
カタツムリポットを使っています。
カタツムリポットは近年導入が進んでいる育苗資材ですが、メリットを紹介します。
【メリット】
- 点滴チューブ灌水ができる
育苗期間中の灌水方法にはスプリンクラーを使った頭上灌水や
ポット底から吸わせる底面給水などがありますが、
カタツムリポットは点滴チューブを設置できる溝がついています。
株元に灌水をするため、泥はねや水媒介による炭疽病などのリスクを低減できます。
- 節水効果
頭上灌水に比べ半分程度に水を節水することができます。げんき農場では原水に
水道水を使用しているため、カタツムリポットは絶大の節水効果があります。
- 定植時の作業効率アップ
定植を行う際には24本の苗をトレーごと運ぶことができるため、
非常に効率よく定植作業を行うことが可能です。
育苗を行う上で最も重要な病害虫リスクを下げることができるカタツムリポットで、
良い苗が生産できれば、冬場の収穫も安定し、高収量をあげることができると思います。
皆様も育苗管理にカタツムリポットの導入してみてはいかがでしょうか?
◆商品のお問い合わせについて
カタツムリポットのお問合せは「らくちんダイヤル」をご利用ください。
フリーダイヤル:0120-631-315 フリーファックス:0120-731-319
担当:市川・野村・伊藤
受付時間:午前9時~午後5時 (FAXは24時間受け付けております。)
土・日・祝祭日は休業とさせていただきます。
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