極めるコラム
【羽生農場】キッチンカー導入による6次産業化への取り組み
こんにちは、げんき農場です。
9月に入り、猛暑となる日が減ってきました。
とはいえ、ハウス内は高温になりやすいので、気を抜かず熱中症対策を続けていきたいです。
さて今回は、農業の6次産業化に関する話題です。
農業は、食料供給を担う重要な産業でありながら、作型や季節による収量の変化などが影響して、
安定した収入が見込めないことがあります。
げんき農場では、こうした課題に対する解決策のひとつとして、
キッチンカー運営を軸とした6次産業化に取り組み始めています。
■加工品販売のメリット
農産物の加工販売により、以下のような効果が期待できます。
・廃棄ロスの削減
従来は廃棄せざるを得なかった余剰生産物を加工用として利用できます。
・オフシーズンの売上確保
生産物がない時期でも、加工品の販売により売上が見込めます。
・農場のブランド力向上
キッチンカーの出店自体が、農場知名度の向上・ファン獲得に繋がります。
・お客様の購買意欲増進
農産物を現地でスイーツなどに加工することが広告となりお客様の購買意欲を高めます。
【げんき農場では冷凍イチゴをたっぷり使ったスイーツを販売しています!】
■キッチンカー出店のメリット
キッチンカーで農場名を覚えていただいたことがきっかけで、
直売所に足を運んでいただけたことも少なくありません。
他にも、イベント出店時に他のキッチンカー運営者の方と知り合うことで、
新しくイベント情報を聴いたり、招待してもらったりするような関係を築きつつあります。
現在、特に密に関係性を築いているのは、埼玉県加須市の料理店『パサルキッチン』様です。
弊社のイチゴを使ったメニューを考案いただいたコラボ商品として、
埼玉県特産のイチゴ「あまりん」を利用したレアチーズケーキを作っていただいたりしています。
このような関係のきっかけは、地域イベント出店の際に、オーナー様と知り合ったことでした。
このようにキッチンカー出店によって、ファンの獲得、出店回数の増加、販売先の開拓、
新メニューの開発といった様々な効果も得られます。
■SNSの活用
キッチンカー導入で得られる効果をより引き出すためには、やはり宣伝が大事です。
特に欠かせないのは、SNSの活用です。
現地の雰囲気や商品の魅力をわかりやすく伝えるには、営農活動や商品の写真などを見てもらい、
身近に感じてもらうことが効果的だからです。
げんき農場ではInstagramを活用して、キッチンカーの出店情報や、農場でのイベント、
新商品に関する投稿等を行うことで、知名度向上を図ってきました。
その成果が表れ、9月5日現在ではフォロワー1万人を突破しています!
(フォローよろしくお願いします!⇒ https://www.instagram.com/genki.nojyo/)
■コスト
飲食店の開業には1,000万円ほどかかると言われています。中古サイト等を見ると、
キッチンカー本体は100万円~350万円程度のものが多く、導入コストは比較的低いと言えます。
■キッチンカーの売上
出店場所や条件により大きく変わります。
実績で言うと、道の駅やショッピングモールへの出店で、1日1~4万円程度、
お祭り等のイベント出店で、10~20万円程度です。
大型イベントへの出店では50万円程度の売上を達成しました。
■キッチンカー導入前の注意点
運営を始める前に、食品衛生責任者証、出店する都道府県の営業許可証、
などといった資格や許認可の手続きが必要です。これには相応の時間や労力がかかります。
また、キッチンカー本体や備品の管理には、場所と人手が必要になります。
車体の内外装や機材の清掃状態、消耗品の在庫管理などには気を配る必要があります。
そして、基本的に屋外での営業となるため、天候により売上が左右されることがあります。
出店予定そのものがなくなってしまう場合もあります。
したがって、キッチンカー導入にあたっては、よく計画し、適切に対応していくことが重要です。
~さいごに~
6次産業化に取り組みたい皆さん、キッチンカーの運営で、廃棄ロス削減、売上確保、
そして地域イベントへの貢献を検討してみませんか?
規模拡大とともに、げんき農場ではこれからも様々なことにチャレンジします。
その内容を発信していきますので是非これからも応援よろしくお願いします!