極めるコラム
【羽生農場】長期取りイチゴ栽培について(イチゴ)
こんにちは。げんき農場羽生です。
4月に入ると暖かくなり、イチゴの生長も著しく管理が大変な時期になってきました。
げんき農場羽生ではイチゴの栽培を5月末まで続けていきます。
長期で栽培するためのポイントについて、どのようなことをやっているか紹介します!
◆長期取り栽培をするためのポイント
1)日平均温度を抑えて品質の維持(高温対策)
2)病害虫の対処
1)日平均温度を抑えて品質の維持(高温対策)
日長が長くなるこの時期、日平均温度が25℃付近になると花芽分化をしなくなります。
できるだけ日平均温度を下げるために、換気装置をフル活用していきます。
また、高温対策として遮光カーテンも使用しています
晴天時は10時〜16時で遮光することで、温度上昇を抑えることができます。
しかしこれからの時期は遮光をしていても、ハウス内日平均温度が20℃以上となり、
徐々に花芽分化が抑制される条件となってきます。
現在取れているイチゴは3月下旬~4月初めに花芽分化したものと考えられますが、
5月末まで収穫を続けるには5月以降もこの条件を維持することが求められます。
2)病害虫の対処
①アザミウマやアブラムシなどの害虫増加
害虫については、やはり早期発見・迅速な防除が一番です。
アザミウマの成虫はイチゴの花の中に定着し花粉を餌として生活します。
げんき農場羽生では複数の品種を栽培していますが、
中でもかおり野(三重県品種)は花粉量が他品種よりも多く、
毎年かおり野から発生を確認しています。
防除が遅れるとすぐに実への食害が出てしまうので
かおり野の虫チェックをすることを心がけています。
また換気窓付近は外からの侵入が多いので、注意が必要です。
アブラムシはこの時期の高い位置に伸びた花房に発生しやすく、
実に直接的な被害を及ぼします。
一度ハウス内に侵入すると爆発的に増殖してしまうため、早急な防除に加えて、
被害の拡大を防ぐために発生した果房ごと除去するのも効果的です。
②うどんこ病や灰色カビ病の病害
うどんこ病対策として、UV-Bライトを使っています。
UV-Bライトによる効果は非常に高く、長期栽培を行うには効果的な設備になります。
げんき農場のようにUV-Bライトを導入していても葉かきが遅れると、
十分にUV-Bが当たらずにうどんこ病が発生する要因となります。
また繁茂することで風通しが悪くなり、灰色カビ病も誘発してしまいます。
葉水が多く出た場合は、早期に乾かすよう換気や暖房による除湿を行い、
多湿条件を改善する様心掛けてください。
上記の対策で長期取りを実践しています。
5月後半になると市場流通品のイチゴも減り、
出荷先のスーパーの売り場にはげんき農場のイチゴのみが並んでいる状況です。
みなさんも是非、長期取り栽培してみてはいかがでしょうか。
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