極めるコラム

【羽生農場】害虫の早期発見方法(イチゴ)

こんにちは。げんき農場羽生です。

日に日に暖かくなり、イチゴの生育速度も速くなる季節です。

こんな時期は、病害虫の発生も非常に早くなります。

言うまでもなく、病害虫への対応は、早期発見早期対応に尽きます。

しかしながら、気が付いたら蔓延していたというケースも。

実際に新規就農の方から、「どこを見れば害虫を見つけられるのか?」という質問を受ける事もありますので、

今回は害虫を見つける為のポイントを紹介致します。

 

3月の管理ポイント

病害虫には先手必勝

 

 1.ハダニ

 

厳寒期こそ、あまり活動しませんが、暖かくなると急激に増えます。

早期発見には、こまめな観察が必要ですが、その際のポイントとして、以下の点を確認してみて下さい。

①こんな葉っぱは要注意

ハダニは葉から養分を吸うので、吸われた葉は黄化しますので、葉の色が悪い、

ツヤが無くなったなどの症状があれば、ハダニが居る可能性があります。

 

②葉の裏をルーペで確認

小さくて、非常に見つけにくいので、ルーペで見る事をお勧めします。

ナミハダニは赤色型と黄色型の2種類がいます。げんき農場羽生では黄色型が多く目撃されます。

黄色型の特徴としては、背中に黒い斑点が二つあります。

ハダニなのかゴミなのか、はっきりしない場合は、白い紙で目標物を潰してみて下さい。

赤ないし黄色の液体が紙に付着すれば、ハダニの可能性があります。

 

③例年発生するポイントを念入りに捜索する

 

ハダニは日陰の風通しの悪い場所よりも、日当たりがよく風が抜け乾燥しやすい場所を好む為、

ハウス内で出やすい場所が決まってきます。

昨年、発生したところでは、再び発生しやすくなります。

また、高温で乾燥した場所を好むので、暖房機周辺でも発生が多くなりますので、

まず暖房機周辺を探してみるのも良いでしょう。

 

出入口付近

 

出入り口付近は人の出入りと共に、外部から持ち込んでしまうことがあります。

特に観光農園では、お客さんの出入りもあり、発生事例が多く見受けられます。

 

2.アブラムシ

 

がくの裏、新芽付近を確認する

 

アブラムシは発生初期、がくの裏、新芽付近に見られます。

がくの裏側は良く見えるのですが、残念ながら、新芽付近の発見が遅れることがあります。

地域、その年の気温などによっても異なりますが、関東平野部では2月下旬ごろより発生が認められますので、

例年、発生の認められる付近を中心に観察する事が重要です。

 

3、アザミウマ

 

①花の中をしっかり観察する

 

黒いまたは黄色く、細長いものが居ると要注意。

そのあたり全面に居る可能性が有りますので、1匹を見つけたら、周りを確認するようにしましょう。

 

②青色の粘着テープを設置する

 

アザミウマは青色に集まる習性があるので、

青色の粘着テープを設置する事で、居るか居ないかの判断ができます。

勿論、付着しているのが確認されれば、早めの防除が肝心です。

 

4、ヨトウムシ

 

食害や糞を見つける

初期は食害も小さく、糞も少ないのでなかなか見つける事が出来ません。

しかし、ある程度大きくなると、被害が大きくなるので、できるだけ初期に見つける事が大切です。

 

土の中、新芽の中を確認する

ヨトウムシは「夜盗虫」とも呼ばれるように、

夜行性で昼間は土の中や新芽の葉が茂っている所に隠れている事があります。

また、ヨトウムシは一度に同じ場所に産卵するので、1匹居ると近くに他にもいる可能性があります。

 

次回は、

低温から高温への移行、4月の栽培管理について配信させて頂きます。

 

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