農業を学ぶ旅

~勝負の秘訣はブランディング~  新潟県 株式会社べジ・アビオ様

環境制御型スマート農業による高糖度トマト栽培と苗木生産

地元農業の活性化に寄与する新潟県㈱ベジ・アビオ

 

モデル農場見学会 新潟開催_アートボード 1

募集人数20名。少数定員でじっくり見て話せる!

 

農業を学ぶ旅 終了レポート

新潟県 株式会社ベジ・アビオ

 

勝負の秘訣はブランディング

新潟の農業活性化のために施設園芸で応えたい。そんな想いから誕生したのが株式会社ベジ・アビオ。代表の田中さんは、新潟では立ち遅れている「完全閉鎖型植物工場による苗生産」と「環境制御型施設園芸」に取り組み、環境制御型のスマート農業のビジネスモデルの構築と若い人財育成による農業の活性化を目指されています。戦略的に構築された付加価値の高い取り組み。その先にあるのが自社のトマトのブランド化です。

 

会社概要

株式会社ベジ・アビオ 農場データ

面積:合計 約0.35ha パイプハウス

7.2m×単棟4棟×50

8.1m×単棟5棟×50m

 

営農のこだわり

【アイメックシステム】

日照条件が良くない新潟で収量アップ実現のためにアイメックシステムを導入。トマトはフィルムのハイドロゲル内の吸い難い水と養分を吸おうとして、多くの糖分やアミノ酸などを作り出し、甘くて美味しいトマトが実る。葉もコンパクトになり、食味、香りもよく、糖度や栄養価(リコピン、アミノ酸やギャバ等)が非常に高いため、高評価を得ている。

 

【品種選定】

中玉で糖度が78と高糖度のフルティカを栽培。果肉は滑らかで弾力性があり、リコピンを豊富に含む。昼夜温の差が大きい春や秋でも裂果が少ない。

 

田中さんの考えるひとつ先の農場づくり!

さまざまなデータを分析し、実証実験を繰り返す。観察力と想像力を駆使して、新たな栽培方法に挑戦!

サイド換気の開閉や保温カーテンの制御などは遠隔制御も行えるので、社員やスタッフも安心して休みを取ることができる。田中さんは農業もきっちり休日を取れるようにすることが人財を育てる上で大切と考えられています。

 

新潟は冬場の日射条件がよくないので、収量アップは期待できません。そのため残された選択は、作物の品質で差別化を図ること。その視点からアイメック栽培が採用されました。この栽培だとトマトの葉はコンパクトになり、光の条件が厳しいこの地域でも葉への採光性はよくなると田中さんはいいます。

 

「栽培技術を確立できれば若い人も集まり、新潟の農業の発展につながります。」

トマトの旨味を最大限に引き出すために、ハウス内環境の管理は徹底されています。各棟に設置された高機能グリーンハウス用制御盤ウルトラエースH2のセンサーデータに基づく環境制御により、温度、湿度(飽差)、日射量、CO2濃度、土壌水分量、土壌温度を常時測定してクラウドで管理。データによる最適な栽培環境の見える化で間違いのないハウス内環境を実現されています。

 

 

成功の秘訣は・・・ズバリ「ブランド化」にあり!

 

【栽培によるブランド化】

何よりおいしいトマトを生産するために、アイメック農法を採用し、環境制御型の制御システムを導入。アイメック農法はトマト本来の旨味と甘みを高め、データを活用した環境制御が間違いない生育環境を生み出しています。

 

【苗生産によるブランド化】

新潟県では他県の苗を購入される農家さんが大半です。しかし新潟の作物は、新潟の土壌から育まれた苗がいちばんという考えから新潟県内初となる完全閉鎖型植物工場を建設。プラグ苗を、一年を通じて計画生産されています。

 

【販売によるブランド化】

トマトは「とマとマとマと」の名前で県内の直売所や大手スーパーで販売。また、地元の有名イタリアンレストランへ卸すことで、「あのレストランのトマト」という口コミと評判が作物の拡販とブランディングにつながっています。

 

アグリ@カルチャークラブ

「アグリカルチャークラブ」は、ハウス内制御盤「ウルトラエース」のユーザー様のために、農業のフィールドで「学ぶ」「つながる」「実践する」の良い循環をつくり、営農家のみなさまに、さらなる安心と、成長、そして高収益の機会を提供する会員制サービスです。

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ウルトラエースのご紹介

農業をもっとスマートに。

ハウス内の環境を可視化。さらに自動制御機能により農家の皆さまの仕事量を減らし、もっと効率よく営農にとりくめるよう生み出されたのが「ウルトラエース」です。

ウルトラエースの画像