農業を学ぶ旅

2017年度 農業先進国4泊6日オランダ農業研修ツアー。

2017渡辺パイプ_オランダ農業研修_最終

農業を学ぶ旅 終了レポート

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農業研修概要

  • 期間 6/18~6/23(4泊6日)
  • 参加者:合計11名
  • 訪問先:合計11ヶ所(詳細は以下)
  • 研修テーマ:農業先進国オランダで、世界で戦うオランダ農家のマネジメントを学ぶ

オランダ研修

農業研修の様子11の訪問先から、特に見ごたえのあった5ヶ所を抜粋してご紹介いたします。

 

菊の栽培農場 (All year Round Chrysanthemum Nursery Arcadia)

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この農場では、挿し木用の苗をアフリカより輸入し、ピートブロックに挿し木して栽培し、年間約700万本の菊を出荷しています。

日本の菊生産農場でも導入されていますが、こちらでも遮光シェードを使い、開花時期のコントロールをして2.8haという大規模なハウスで周年栽培を行っています。収穫された菊はハウス内に埋設されているベルトコンベアーで選果場まで運ばれます。日本では見ることのないまさに農業先進国であるオランダならではの設備に皆様驚かれていました。

 

トマトの試作農場 (Rijk Zawaan Trial Center Tomato)

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こちらの施設は、世界的に有名な育種会社のトマトの品種改良や栽培の試験を行うための施設で、訪れるお客さんのほとんどが私たちのような海外からの視察者だそうです。この農場では現在104品種を試験栽培していて、その中には日本向け品種もありました。こちらの施設のユニークな取り組みの一つに、栽培している多くの品種を商品展示室で試食しながら味比べできるというものがあります。甘いものや酸味のあるもの、水分の少ないものなど消費者の様々なニーズにあった商品を実際に食べながら商談できます。参加者の皆様も気になる商品を手に取り実際試食されていました。

 

野菜、観葉植物の苗販売会社(Beekenkamp plants)

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こちらは1951年設立で苗、梱包資材、菊の育種会社の3社から成り立っている世界最大規模の育種会社で、世界で約2,600人の従業員がいます。グループ会社は7ヶ国に広がり、菊の育種会社の支社は日本の静岡にもあります。7haのハウス内には、育苗トレーの設置用の巨大なベルトコンベアー付の大型機械がありました。発芽室も日本のユニット式のものとは比べものにならないくらいの大きさでした。

 

ライクズワンオープンフィールド(Rijk Zawaan Openfieldtrials for vegetables)

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こちらは、ライクズワンという種苗会社の露地栽培作物向けの研究農場の様子です。こちらでは主に露地野菜の品種改良がされていて、特にレタスの品種では世界トップのシェアを誇ります。レタスの葉の切断面は空気に触れるとすぐ酸化して変色してしまいますが、どの面を切断しても酸化しないNoXという品種を見せていただきました。トマトの試作農場同様、こちらの農場でも栽培されている葉物野菜の試食が可能で、少し苦みのあるものや、様々な品種のレタスを試食させていただきました。取れたてのレタスはどれもみずみずしくて、とても美味しく参加者の皆様も食べながら品種の特徴を聞き入っていました。

 

トマト農場(C.G van Winden B.V)

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こちらの農場は11.4haのハウスを、補光ランプを導入しているエリアとランプなしのエリアに分けて栽培し、それぞれ定植時期や収穫開始時期をずらしながらほぼ周年でトマト栽培を行っています。補光ランプを導入することで、冬場の日光の少ない時期でも生産性を高めることができます。こちらの農場では、ランプなしのエリアで収量は72~75㎏/㎡、補光ランプありのエリアでは90㎏/㎡にも達するそうです。4年前に全体の10%に導入した補光ランプですが、現在は30%で、今後さらに補光ランプエリアを増やしていくそうです。こちらの農場ではプロダクティブという労務管理システムが導入されていて、収穫台車に収穫作業した従業員と収量の情報が記録され、従業員の作業能力の評価にも生かされています。

 

まとめ

今回の研修を通して、参加者の皆様それぞれが、農業先進国オランダの設備や技術に対してのイメージや過去に見聞きした経験があったものの、改めて驚かれている様子でした。

日本とオランダの農業を比べると、その設備や技術はもとより、その収量の差に驚かされます。その理由にはオランダでの農業の工業化が大きく起因していると思います。手作業で行なっていた作業をなるべく自動化し、同一品種を大量生産して、周辺諸国へ輸出する流れは、まるで工業製品のようです。そのような流れのなかで、IT技術が進化した現在では、温室内の環境データを駆使した農業のIT化も急速に進んでいます。データを利用する農業は日本でも新商品が次々と登場し始めていて、装置があれば大がかりな設備がなくとも誰でも始められます。弊社も昨年から高機能グリーンハウス用制御盤の「ウルトラエースシリーズ」の発売を開始しており、農業のIT化の足掛かりに大きく貢献しています。今後の農業を取り巻く環境では、「工業化」や「IT化」といったキーワードがますます重要なものとなっていくことでしょう。近い将来、日本の農業も、オランダの様に積極的にデータを駆使し、最適な栽培環境を整えて高収益があげられる様になっていくでしょう。そのためにも私たち渡辺パイプ㈱が、新規就農者の方々でもすぐに高収益を上げられるような温室と栽培システムを提案して、オランダの農業に追い付くような後押しをしていきたいと思います。

今後も渡辺パイプ㈱では、オランダ農業研修だけでなく、様々な農場研修を通して、多くの農家の皆様からの意見を聞き、日本の農業の活性化に貢献していきたいと思います。

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