極めるコラム

【極めるコラム特別編】外国人材の活用による経営改善~雇用事例の紹介~

近年、人手不足から農業分野でも急速に受入れ件数が増えてる外国人材雇用。しかしながら、雇用をご検討されている方の中には「言語が違ってコミュニケーションが難しい?」「ちゃんと働いてくれるの?」など、不安に感じる部分もあるかと思います。

そこで、今回の極めるコラムでは特別編として、外国人材の雇用紹介事業を運営している「株式会社ベクトルコーポレーション」の協力のもと、外国人材を実際に活用している営農家様に外国人材の受入れのメリットや注意点を聞きました。

~~~「農業分野における外国人材」に関する説明はコチラ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

技能実習生:実習目的で来日した外国人。最長5年の滞在が可能。1年目、3年目、5年目に技能の習熟度を測る試験を実施。帰国後は日本で習得した技能を母国の発展に活かす。

特定技能外国人:就労目的で来日した外国人。現在、通算5年の滞在が可能で、将来的には条件を満たせば延長制で無制限となる予定。技能実習3年修了者か日本語試験と技能試験に合格したものが資格取得可能。

※参考資料 農林水産省「農業分野における外国人材の受入れについて(令和3年7月)」

https://www.maff.go.jp/j/keiei/foreigner/attach/pdf/new-152.pdf

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雇用事例 ~千葉県旭市 高木さん~

千葉県旭市でミニトマトを栽培されている高木さん。元々、大手総合商社の関連会社にお勤めでしたが、米農家だったお父様が体調を崩されたのをきっかけに5年前に就農。お父様の代では稲作中心でしたが、高木さんの代では収入の見込めるミニトマトのハウス栽培を本格的に開始しました。

年々規模を拡大しており、売り上げも右肩上がりに伸ばしています。しかし、規模拡大には人材が必要で、特に日本人の採用には苦労したそうです。フルタイム人材はなかなか集まらず、パートタイム人材が基本。フルタイムで雇った人材も長く続きませんでした。

そのような状況で2年前よりインドネシア人の外国人材の受入れを開始し、現在は技能実習生1名、特定技能外国人1名が仲間に加わっています。

 

高木さん(左)とインドネシア人実習生ナフィさん(右)

 

作業指示や採用活動の手間が格段に減りました。

「フルタイムで働いてくれる人材がいると、作業の組み立てがしやすくなります。アルバイトの方を複数雇うと作業指示もその分細かく出す必要がありますが、外国人材の場合、一週間分の指示をまとめて出すこともあります。受け入れて良かったですし、なくてはならない存在です。彼らは契約期間が決まっており、その間はずっといてくれます。過去には日本人のフルタイムの人材の採用に苦労したので、少なくとも3年間は覚えた知識を活かしてくれるので、採用の苦労が減りましたし、安心感があります。」

 

職場に活力が湧き生産性が向上!

「彼らはよく働きますし、知識の向上や技能の習得にハングリーです。仕事も早いです。例えば、パック詰めの場合、日本人では1時間に2,3コンテナしか作れませんが、外国人材は6コンテナは作ってしまいます。雇用開始から半年くらいでそれぐらいまで成長してくれます。インドネシア人の方々は能力にあまり個人差がなく、安定して働いてくれます。外国人材の仕事ぶりに引っ張られて日本人の作業能率も上がってきますし、職場に良い効果が生まれています。

 

(左)旭市のエコファーマー認定生産者で立ち上げた農事組合法人「村悟空」。

約20品目の野菜を減農薬・減化学肥料で栽培している。

 

規模に合わせて増員し優秀な人材は将来的に管理者へ。

「規模の拡大に合わせて外国人材を7、8人まで増やしたいと思っています。その中から1、2人右腕のような存在、管理者になれる人材を育てたいですね。やる気と責任感さえあれば、外国人材でも農場管理者になることは可能だと思います。彼らが希望するのであれば、そういった人材には何年でも居てもらいたいと思います。」

 

準家族として接することで孤立させない。

「彼らは遠い国から一人でやってきて、初めてのことも多く不安を抱えていると思います。従業員と雇用主の垣根を超えない程度に、私の場合、準家族として接しています。例えば、定期的に食事会を開いたり、買い物に連れて行ったり、仕事だけなドライな関係にならないようにしています。また、海外から来た外国人材にとって日本語はとても難しいと思います。指示を出すときもそうですが、こちらが彼らの言葉をしゃべれない代わりに最低限日本語をわかりやすく喋ろうと心がけています。

 

即時採用や季節雇用の仕組みがあれば。

「今は新型コロナウイルスの影響で新たに技能実習生が入国できなことが一番困っています。今の施設も技能実習生が入国する前提で建てているので大変です。欲しい時にすぐに人材が手に入らないのは技能実習生、特定技能外国人の受入れで難しい部分です。繁忙期だけ雇用できるような仕組みがあれば農家は本当に助かります。私の場合、一年の中で特に忙しい時期は、4,5,6月なのでその3ヶ月だけ働いてくれる人がいてくれればありがたいですね。」

 

以上、外国人材雇用の実例についてご参考いただけたでしょうか。外国人材の活用をご検討されている方は取材協力いただいた株式会社ベクトルコーポレーション様で無料にて個別相談が可能です。下記の連絡先より一度ご連絡いただければ、営農で抱えている問題を解決するための一助となるかと思います。お気軽にご連絡ください。

※ご連絡の際は「アグリカルチャークラブの記事をみた」とお伝えいただきますようお願い申し上げます。

 

取材協力:株式会社ベクトルコーポレーション

編集:アグリカルチャークラブ事務局

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(株)ベクトルコーポレーションでは農業実習を3年終了した外国人材を各国のスタッフがSNSを通じて、常時募集しております。母国に帰国した人材はもちろん、3年終了間際の国内にいる人材のご紹介が可能なため、即時採用のご希望にもお応えします。また営農家さまからの要望が根強い短期の季節雇用を希望する人材のご紹介も可能です。就労開始後も母国語で会話できるスタッフが定期的に面談するため外国人材を孤立させません。

求人掲載は無料なので外国人材が今すぐほしい方は是非、電話(043-411-6484)、メール(info@vector-corp.jp)でお問い合わせ下さい!

  • 株式会社ベクトルコーポレーション
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